こんにちは
エイブル小牧店の
加藤です
えっと。。
長文失礼します。
ブログネタが尽きたわけではないですが・・・
昔話なので
興味のない方は
とばしていただいて・・・
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昔々オーストラリアの帰りに
タイから始めた東南アジア七ヶ国周遊の独り旅。
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二ヶ国目に訪れた国
「カンボジア」のお話。
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タイから陸路で国境を越え現れたのは、
街に近づくと舗装されているが、
カントリーサイドは未だ未舗装で、
土を盛り上げただけのガタガタの土の道だった。
土埃を巻き上げながら長距離バスは
シェムリアップを目指す。
長距離バスの窓から見える景色は
永遠と続く地平線と
必死に物資を運ぶ過積載のバイクや
旅人を観光地へ運ぶトゥクトゥクやタクシーだ。
タイのバンコクの近代的な街並みからのギャップに、
平成の世から明治時代にタイムスリップしたかのようだった。
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外国人観光客相手に客商売してる
カンボジア人以外のカンボジアの方は、
日本人が忘れてしまったかもしれない
どこか懐かしさを感じる
心温まる人柄の人達ばかりであった。
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カンボジアの最大の目的地
シェムリアップの安宿についたのは夜遅くだった。
ドミトリーではなく、ゲストハウスだった。
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夜明け前の早朝、
トゥクトゥクに乗り込みアンコールワットへ向かう。
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トゥクトゥクはいつもながら
怖いくらいのスピードでひた走る。
そもそも、制限速度もメーターもないのかもしれない。
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夜明けと共にアンコールワットへ着いた。
正直、歴史は詳しくないが、
旅先で訪れるこういった遺跡や寺院、
教会では自然と神聖な気持ちとなる。
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タイの安宿で出会った日本人と、
シェムリアップの屋台で出会った日本人。
次の目的地であるベトナムまでしばらく共に旅をしていた。
皆、スタートも行き先も目的もバラバラだった。
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アンコールワットを訪れた日の午後、
道すがらたまたま12帖ほどの青空学校を私たちは見つけた。
手作りの木看板には手書きで
「POOR.HOMELESS SCHOOL WELCOME」
と描かれていた。
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タイで出会った日本人が次の春から大阪の教職員になるという事と
WELCOMEと描かれていた事もあり、
授業中だった先生に承諾を得て
失礼ながらも中に入れさせて頂いた。
中には土の上に並べられた机と椅子、
年齢のチグハグなカンボジアの子供達の
真っ直ぐな眼があった。
失礼ながらカンボジアの言葉を勉強してこなかった為に
この子達の境遇は知る由もなかった。
しかし、コミュニケーションをとるのに言葉はいらない。
私たちはカンボジアの子供達とコミュニケーションを取る為に、
みんなで歌える合唱「カエルの歌」を伝え、
一緒に歌った。
それを子供達がどう捉えたかはわからない。
楽しい歌の時間を過ごせたと思えていれば本望だが、
変な外国人が来たなと思われたかもしれない。
ただ、旅人の私たちのエゴで授業に参加させて頂いた
先生と子供達にはとても感謝した。
とても良い経験をさせて頂いた。
バックパッカー旅でしか味わえない醍醐味だった。
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昔、なぜバックパッカー旅をしているのか考えた事があった。
別に海外の素晴らしい景色を見る、
おいしいご飯を食べる、
日本ではできないアクティビティーを体験する。
それだけなら海外パックツアーで充分だ。
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なぜ?
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それはバックパッカーにはそれ以上に素晴らしい経験、
出会いがあるからだと思った。
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例えば、
バックパッカー旅では旅を自分で切り開いていかなければならない。
しかしそれを達成出来た時の喜びはひとしおである。
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また、宗教・文化・考え方の違い、経済格差、
差別問題、環境汚染、日本人に対する感情、なぜ治安が悪いのか等
さまざまな自分の知らなかった世界に次々と出会う事が出来る。
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そして、なんといってもその土地で出会った人達とのふれあいだ。
旅人を優しく受け止めてくれる人、
親身になって助けてくれる人、
一緒に楽しもうとしてくれる人、
生活の為に騙してくる人、
厳しい現実を突きつけてくれる人。
さまざまな出会いがある。
これほど素晴らしい経験は無いと思う。
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そんな経験から考えた事がある。
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同じ地球にいて同じ年月を過ごしているのに全然違う世界が動いている。
他人を思いやる人もいれば、自分勝手に行動する人もいる。
平和を願う人もあれば、戦争を仕掛ける人もいる。
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だけど、同じ人間だ。
いい奴も悪い奴もいるが
(いい奴も悪い奴かもしれないし、悪い奴もいい奴かもしれない)
同じ心を持った人間だ。
全ての人間が理解し合うことは難しいかもしれないが、
皆、誰かの為に、自分の為に生きている。
人の為に今出来ることをしたいなと思う。
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今できる事を今のうちに。
今がある事に感謝を。
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カンボジアの方々に感謝を。
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「ありがとうございました!」
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売買事業部
加藤でした